Side―――すずか

 

「♪〜〜〜〜♪〜〜〜〜」

 

こんにちは、月村すずかです♪

私は今、朝のお風呂に入っています。

こんな天気の良い、気持ち良い朝にはやっぱり朝からお風呂に入るに限るよね。

ちょうどお風呂に入ろうかな〜〜って思ってたらアインさんがすでに用意をしてくれていて私はスムーズに行動出来ました。

本当にアインさんってすごい人だよね。

炊事洗濯掃除に、何から何まで完璧にこなしちゃう上に、物腰が柔らかくて落ち着いた雰囲気の大人の女性。

私もあぁ言う女性になりたいな〜〜〜

―――――そうすれば大和君だって少しは振り向いてくれるかも・・・・・・・・・やっぱり大和君も大きいほうが良いのかな?

そう思いながら湯船に浮かぶ自分の胸を見る。

決して小さくは無い。

むしろ自分でも大きい方だと自覚している。

まだまだお姉ちゃんには及ばないけどアリサちゃんよりは大きい。

よく麻弓ちゃんが羨ましげな視線で私を見てくる事はやっぱり恥ずかしいけど、男の人は大きい方が好きだと雑誌で読んだ事がある。

現にバーベナ学園や外に居る時は他の男の人達は真っ先に私の胸に視線が行く事を私は知っている。

――――楓ちゃんには悪いけど、稟君も稀に視線が私の胸に行く。

――――でも『学園一のナンパ師』って良く言われる樹君はその限りじゃない。

もちろん大和君も。

そりゃあ、確かにアリサちゃんが言うように「あいつは女なら誰だって良いのよ!」と言うぐらいに、ほとんど見境無しに日常的に女性に声を掛けているし(いつも彼の隣りに居る女性が違っているのがその証拠)、どうしようもないぐらいの女ったらしで、色んな意味で駄目な人だけど・・・・・『女性には紳士的に接するべし』と言う言葉を忠実に守っている誠実な人だと私は思う。

少なくとも相手の女性を不快にさせたと言う話は一度も聞いた事が無い。

そこだけはアリサちゃんも認めているみたいだけど。

だからクラスのみんなが言う程節操の無い人じゃないと思うんだ・・・・・・・・たぶん。

それに大和君の大親友を名乗るだけあって私も接する機会は結構多い。

家に遊びに来る事も良くあるし―――最初に来た時にはうっかりセキュリティを切るのを忘れていて大惨事になる所だったけど―――一緒に食事をする事も少なくは無い。

――――とは言え、ソレとコレとは話は別だよ?

私だって見られて嬉しいと思うような淫乱な女の子じゃないし、見せるならたった一人だと小さい時から決めているし。

でも・・・・・大和君、アインさんに育てられたせいか変な意味で女性に免疫が強すぎてちょっとやそっとの事で動じない。

ファリンも良く下着を見られているし―――大和君に悪気は無いんだよ?ただちょっと普通とズレているだけで・・・・―――、私も着替えを覗かれた事もあるけど全くと言って良い程反応が無いの。

見られるのはもちろん恥ずかしいけど、大和君が相手だと逆に自分に自身が無くなってしまいそうになる。

――――アリサちゃん曰く、枯れているんじゃないかって言うのもあながち嘘じゃ無い気もしてくる。

それに大和君、恭也さん以上にある方面にだけ鈍いから・・・・・・・

 

 

 

 

 

Intersecting fate 〜交差する運命〜

 

第一話「不可抗力ってどこまでなら許されるんだろうな?」

 

 

 

 

 

 

 

そう言えば大和君、まだ寝てるのかな?

ファリンが起こしに行ったみたいだけど、また下着を見られていなかったら良いんだけど。

――――最近、どうにもファリンに嫉妬を覚えてしまう私が居る。

見たいなら言ってくれれば良いのに・・・・・・・・恥ずかしいけど。

ゴホンッ!ゴホンッ!

それはともかく、やっぱり昨日のアレは空振りだったみたい。

「明日こそは大丈夫だ!なんたって俺には秘策があるからな!!」って言っていたけど、そう言って上手くいった試しはほとんどないんだよ?

大和君、朝が弱いのが欠点でいつも誰かが起こしに行かないといつまで経っても眠ったままで・・・・・・・明日は私が起こしてあげようかな?

そんな事を考えていると少し私の心臓がドキドキしているような気がしてきた。

湯船に映る私の顔が少し赤くなっているのはたぶん、気のせいじゃない。

そんな時でした、突然大きな音が屋敷内に響き渡ったのは。

 

「な、何!?地震!?」

 

思わず湯船から立ち上がる私。

大きな振動もあってか、湯船は波を描いたかのように揺れている。

しかし振動はすぐに収まった為、地震ではないと判断した。

 

「これってもしかしてまた・・・・」

 

地震でなければ思い当たる節はただ一つ・・・・・・・・またお姉ちゃんの発明関係だ。

すぐに思い当たる程、我が家では結構日常的な出来事になりつつあるのが自分でも怖い。

原因が分かって再び湯船に入ろうとしたその時、不意に頭に浮かんだ事がある。

――――さっきの地響きは一体どこから聞こえて来た?

私は今、一階にある風呂場に居る。

地響きと音はちょうどこの真上から聞こえて来た。

すぐ上じゃなくて、ちょうど三階あたりで。

そこまで考えて私はすぐに結論に至った。

 

――――大和君が危ない!

 

そう、三階のこの場所は大和君の部屋なのだから。

湯船に浸かろうとしていた私はすぐにこの場を飛び出した。

脱衣所に入った所で、ちょうど良い所に置いてあったバスタオルを簡単に身に纏って私は大和君の部屋へと向かう。

濡れた体で外に出るのはいけない事だけど、大和君の事で頭が一杯だった私はそこまで気にするような余裕は無かった。

脱衣所から抜けて、すぐ右手の方に階段があるのでそこから上へと向かう。

タタタタタタタタタタタタ・・・・・

自分でもかつて無い程俊敏な動きで階段を掛けて行く。

ちょうど三階にまで行きついてすぐに大和君の部屋の方へと走る。

その途中、別の階段から続く道との廊下で良く知る人物と危うくぶつかりそうになってしまった。

 

「きゃっ!?」

「・・・・すみません、すずかお嬢様。お怪我はありませんか?」

 

急な事で反応が出来なくて態勢を崩しかけた私を支えてくれたのは、何を隠そうアインさんだった。

――――こんな時でも相変わらずのマイペースで、至って冷静だった。

私は大和君の身に何かがあったんじゃないかと不安で仕方が無いと言うのに。

 

「ううん、大丈夫。それより大和君が!」

「はい、どうやら大和様のお部屋で爆発が起きたようですね」

「な、なら早く大和君を助けにいかないと!?」

「落ち着いて下さい、すずかお嬢様。急いては事を仕損じます。まずは落ち着いて・・・・それから大和様達の安全確認を致しましょう」

「う、うん・・・・そうだね」

 

やっぱり私はまだまだ子供なのかな・・・・

アインさんとは大違いだよ。

でもアインさんが諭してくれたおかげでさっきまでよりは少し落ち着いてきた気がする。

 

「もう大丈夫みたいですね、では行きましょう♪」

「うん」

 

私の手を取って、態勢を立て直してくれるアインさん。

うぅ、やっぱりいつ見ても綺麗な人だよ〜〜〜

はっ、今はそんな場合じゃなかったんだ。

早く大和君を助けに行かないと!

ここまできたら大和君の部屋もうすぐ。

アインさんと二人で焦らずに、それでいて素早く行動を起こす。

 

「しかしすずかお嬢様・・・・」

「えっ、何?」

 

とても走っている風には見えないけど私と同じぐらいの速度で移動しているアインさんが私に話しかけて来た。

 

「さすがにその格好で駆けつけるのは些か不味いかと思うのですが・・・・」

「えっ、それってどう言う・・・・」

 

言い切る前に私達は大和君の部屋の前へとたどり着きました。

爆発の影響で粉砕されたのだろう、部屋の扉は無残にも廊下で瓦礫と化していた。

部屋からは灰色の煙が延々と出続けている。

大和君、どうか無事でいてっ!!

 

そうして私はアインさんと共に部屋の中へと入って行った。

私の身体に簡単に巻き付けただけのバスタオルが走って移動していた事ですでに外れかかっていると言う事に気付かないままで・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side―――大和

 

「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ・・・・・・たくっ、何だって目覚ましがいきなり爆発するんだよ!?」

 

ありえねぇだろう、普通!?

くそっ、やっぱり腐っても忍姉の発明だって事か!!

忍姉の言葉を信じた俺が馬鹿だったぜ!

 

「はぅ〜〜〜危ないところでしたよ〜〜〜」

 

幸い俺達に怪我は無かった。

部屋が吹っ飛んでそこらじゅうが真っ黒焦げだと言うのにどう言う訳か俺達は無傷だった。

ここら辺が忍姉の発明の不思議な所だ。

実際に人体に影響が出るような発明はほとんどないと言えるだろう。

――――もっとも、代わりに物的被害が甚大だが。

あぁ〜〜〜昨日買って来たばかりの新作ゲームが台無しじゃねぇか!!

まだ一度もプレイしてないんだぞ!

 

「もう〜〜、これもそれも大和君が不用心にも忍お嬢様の発明品を持ち出したりするからですよ!」

「そんなこと言ったってまさかいきなり自爆するような物騒なモンだと分かるはず無いだろう!?・・・・・・・・・って言うか、その格好じゃあ怒っても凄味が無いぞ」

「へっ?」

 

言うが早し、ファリンの現在の恰好は人前に出るにはアレだろう。

何せ、爆発の影響で自慢のメイド服は真っ黒焦げ。

ほとんど原形を保っておらず、ボロボロと崩れている。

おかげで本来の服としての役割を果たしておらず、辛うじて無事だった下着がフルオープンな状態だ。

ファリンもようやく自分の置かれている状況が理解できたのか、段々顔が赤くなってきて・・・・

 

「大和君!大丈夫!?」

「大和様、ご無事ですか?」

 

おぉ、助かったぜ。

どうやらすずかとアインが爆発音を聞き付けて助けに来てくれたらしい。

まぁ、ぶっちゃけ俺達は五体満足どころか全くの無傷なんだけど、お互い来ていた服はボロボロだ。

俺はパジャマだったから良いけど、ファリンは一応仕事着だからな。

新しいのを新調する必要があるかも知れん。

確かちょうどファリンのサイズにあうメイド服はクリーニングに出していて予備は無いはずだし。

ちょうど昨日アインが言っていたのをまだ覚えているから間違いない。

さすがにアインのサイズのメイド服じゃあ色々と無理があるだろうからな。

色んな意味で。

 

「おぉ、何とか無事だ。見ての通り部屋は真っ黒焦げだけどな。ついでに服もボロボロ・・・」

「はぁ・・・良かった。またお姉ちゃんの発明に巻き込まれたと思って心配したんだよ?」

「ご無事でなりよりですわ、大和様。でも一応メディカルチェックは受けて下さいね?」

「分かった分かった、相変わらずすずかもアインも心配性だな」

「しょうがないよ・・・・大和君、いつもお姉ちゃんの発明の被害にあっているし、本気で危なかった時もあったんだし・・・・」

「まぁ、こう何度も忍姉の発明の被害に合ってるんじゃあ、なんかの呪いにでも掛かってるんじゃないかって思うけどな」

 

ぶっちゃけた所、こんな目に合うのは一度や二度じゃないんだよな。

忍姉、昔からメカとか作るのが趣味でいろいろ作っていたし、この屋敷のセキュリティだって忍姉の特製だ。

正直、今のセキュリティを導入してからは泥棒やら襲撃者やらの不法侵入者は全て撃退されているから忍姉の腕は本物だろう。

この屋敷のセキュリティを突破出来るのなんて恭也さんぐらいじゃないか?

あとは引退したとは言え、見るからに強そうな気配がプンプン漂う、喫茶翠屋のマスター・士郎さんとかだな。

さすがは恭也さんの父親なだけあって、俺でもまともに戦いたくは無いな。

きっと本気で戦ったら瞬殺されそうだし。

生きた理不尽って、本当はあの人の事を言うんだろうな、きっと。

 

まぁ、そんな訳で忍姉の腕が凄いのは確かなんだが、どうにも当たり外れが多いらしく、その比率が結構曖昧なんだよな、これが。

凄い物を作る時はマジで凄い物を作るんだけど、稀に用途不明な危険物を作っちまう事も少なくは無い。

今回のコレもきっとそのうちの一つなんだろう。

そう思いながら俺は今回の元凶である『丸くて顔みたいなのが書いてあってちょうど頭の部分がパタパタ開く赤い目覚まし』らしきモノを持ち上げる。

って言うか、自爆したはずなのに全くの無傷ってのはどう言う事だよ?

相変わらず妙な所で高性能なんだよな・・・・

 

『ミトメタクネェ!ミトメタクネェ!』

 

・・・・・・やっぱりこれって、ハ〇だよな。

姿形に飛び跳ねる仕草までまるっきし本物だし。

そういや、前に忍姉がドイツから帰って来た時に雫達と一緒にえらく真剣に見てたな、『ガン〇ム00』・・・・

何で自爆したかは知らないけど、きっと忍姉の事だから、

 

『ほら、やっぱりメカとかロボには自爆装置は必須じゃない?むしろあって然るべきよ!それがロマンってものよ!!』

 

って言うに違いない。

あぁ、きっとそうだ。

まったく、忍姉にも困ったもんだぜ。

って言うかこれどうしようか・・・

〇ロらしき物を持ったまま、すずか達の所に戻ると、

 

「それが今回の原因?」

「あぁ、実は目覚ましを拝借するつもりだったんだけど、どうやら取り間違えたらしい。悪いな、朝っぱらからこんな騒ぎを起こしちまって・・・」

「ううん、大和君は悪くないよ。悪いのはそんな物騒な物を放置して行ったお姉ちゃんなんだから。後で抗議の電話をしておかないと・・・・」

 

相変わらずすずかは俺は優しくて、忍姉には厳しんだな。

まぁ、因果応報だけど。

 

「それよりすずか、何でそんな格好なんだ?」

「えっ、格好って・・・・きゃっ!?」

 

良く知らんが、自分の恰好に今更気付いたらしい。

すぐに前を隠すようにすずかは自分の手で覆った。                                                                           

まぁ、さすがに暖かいとは言え、朝っぱらからタオル一枚の格好じゃあ風邪を引くかも知れんからな。

――――あぁ、そう言えばすずかは大丈夫なんだったっけ。もちろん俺も。

まだ髪が湿っているし、身体も少し濡れたままだからどうやら風呂に入っている最中に駆け付けたらしい。

すずからしい、と言えばらしいけど。

 

「私も少し前に言おうとしたのですが、すぐに部屋の中に入られてしまって・・・・」

「あぅ・・・・・は、恥ずかしいよ〜〜〜」

 

すずかは顔を真っ赤に染めてその場にうずくまってしまった。

・・・・・・俺って何か変な事でも言ったか?

しょうがねぇ、いつまでもこうしてても始まらねぇし、さっさと着替えて飯でも食うか。

部屋が吹っ飛んだせいで時計もオシャカになっちまってるから、正直な所今が何時なのかサッパリだ。

 

「さて、取り合えずさっさと着替えて飯にするか。いつまでもこのままじゃしょうがねぇからな」

 

取り合えず、さっきからうずくまっているファリンに声をかけようとしたが・・・・

 

・・・・・・・・を・・・・・した・・

「はっ?」

 

なんかファリンが小さな声で何かを呟いている気がする。

俺は目は良いが、耳は普通だからさすがにこんな小さな声は聞き取りづらい。

思い切ってファリンに耳を傾けてみると・・・

 

・・・・・また・・・・・見られ・・・・

 

微妙に聞き取りづらいな。

もう少し耳を傾けてみる。

 

・・大和君にまた下着を見られちゃいました・・・・

 

何だ、まだそんな事を気にしてたのかよ。

ふぅ、っと溜息をつくと、不意にファリンと目があった。

 

「・・・・」

「・・・・」

 

その沈黙は何のなのかな?ファリンさん?

ちょっぴり頬が紅いのが気になるけど・・・

何か知らんが、今のファリンはちょっと怖いな。

っと、そう思った矢先だった。

 

「キャァァァァァァァァァァァァァァァァ〜〜〜〜〜!!!」

「ぐはっ!?」

 

突然ファリンに突き飛ばされた。

立ち上がろうとしていた所に一撃を貰ったのでさすがに躱せなかった。

ファリンはあぁ見えてかなり腕力が強い。

可愛い顔してトラックを持ち上げる事ぐらい平気でこなす。

そんな腕力で思い切り、全力全開で―――誰かさん見たく全力全壊じゃねぇぜ?―――突き飛ばされたんだ。

油断していた俺は態勢を立て直す事も出来ず、そのまま後方へと突き飛ばされて・・・・・

ここで問題だ。

さっきまですずかと話していた俺はそのまますずかを背後にしてファリンの方へと真っ直ぐ進んだ。

当然俺の後ろにはすずかが居る訳だ。

今は恥ずかしさでうずくまってるけど。

そんな立ち位置で俺が真後ろに突き飛ばされた場合一体どうなるだろうか?

答えは簡単だ。

それは・・・・・

 

「きゃっ!?」

「っ!」

「まぁ・・・・」

 

思いっきりすずかにぶつかったのだ。

すずかもすずかでうずくまっていたから俺には気付かなかったらしい。

ならせめてアインに受け止めてほしかったが、おっとりとしていてマイペースなアインに期待する方が無理と言うものだろう。

すずかにぶつかったからそれ以上飛ばされる事は無かったけど、突き飛ばされた時の衝撃でボロボロだった服が完全に砕けてしまった。

 

「っ!・・・・ったく、いきなり何すんだよ、ファリン!?」

 

今日二回目だぞ、このセリフ。

それよりも何とか態勢を立て直さないと・・・・

そこで初めて気付いたが、何だか両手に妙に柔らかい物がある気がする。

砕けた服の欠片が目に張り付いているらしく、俺からは何も見えない。

取り合えず良く分からんから揉んでみる事にした。

 

「んん・・・・」

 

何故かすずかの声がした。

もう一度揉んでみる事にした。

 

「んん・・・・・」

 

やはりすずかの声がする。

気のせいではないらしい。

しかしなぜ俺がこの柔らかい何かを揉むとすずかの声がするのかが良く分からない。

如何せん何も見えないから何が何だかサッパリだ。

っと、そうだ。

見えないなら目を覆っている物を取れば良いんじゃないか!

俺とした事がそんな簡単な事に気付かなかったとは迂闊だった。

そう思って、片方の手をそのままにして目に張り付いていた切れ端を取り除く。

すると光を取り戻した俺の目に映ったのは・・・・・

 

「んん・・・・痛たた・・・あれっ、大和・・・君?」

 

何故か全裸で横たわるすずかだった。

 

「何だか急に大和君の声がしたと思ったら何かがぶつかってきて・・・・大和君だったんだ」

 

ぶつかった拍子に少し気を失っていたらしい。

 

「あれ、何だか変な感触が・・・・」

 

そう言ったすずかは自分の身体に触れている俺の手に気がついたようだ。

そう、ちょうど両手ですずかの胸を掴んでいる俺を。

おまけにさっきまで見に付けていたバスタオルは巻き方が甘かったらしく、ぶつかった拍子に外れてしまっている。

故に邪魔物無し。

ダイレクトにすずかの肌の感触を俺は感じている訳だ。

そこまででようやく俺とすずかは現状を認識した。

 

「・・・・」

「・・・・」

 

さっきと同じ沈黙が続く。

気のせいか、さっきと同じ目に合う気がする。

 

「・・・・・き・・・・」

「き?」

 

まぁ、あれだ・・・・

俺ってある意味ピンチ?

 

「キャァァァァァァァァァァァァァァァァ〜〜〜〜〜!!!」

「ぐはっ!?」

 

ドガッ!

 

すずかが力いっぱい、手加減なしに、全力で俺を突き飛ばした。

しかも今度は態勢上、真上にだ。

加えてファリンに負けず劣らずすずかも腕力が強い。

当然、そんな力で突き飛ばされたら無事で済むはずもなく・・・・・

 

「まぁまぁ♪」

 

相変わらずのアインに無性に腹が立つ。

突き飛ばされた俺はそのまま天井に激突し・・・・すでに爆発で脆くなっていたのだろう、たやすく俺は天井を突き抜けてそのまま外に飛ばされてしまった。

――――あぁ、朝日が眩しいな。

今日は朝っぱらから良く飛ばされる日だ。

さすがに素っ裸で外に放り出されるのは辛いぜ・・・・

『皇 大和、暁に散る』ってか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んな訳あってたまるかっ!!」

 

その日、一人の少年の叫び声が空から聞こえてきたという噂がご近所で広まったのは言うまでも無かった。

 

 


 

 

現在状況

大和:星になりました。

すずか:自分のした事に気付き、すぐさま大和を探しに行こうとする。

アイン:すずかがまたしてもあられもない姿で出て行こうとしたので、さすがに引きとめた(今度は身に付けている物無し)

ファリン:羞恥心のあまり泣いている。

元凶の姉君:思い出したまでは良いが、あと1分で見たい番組が始まるのでどうしようかと悩む。

元シスコンで現親馬鹿な某剣士:直感で弟的存在のピンチは自分の妻のせいである事に気付く。

金髪の幼馴染:学校へ行く為に自宅を出発。幼馴染達と一緒に登校する為に気分転換も兼ねて歩いて月村邸へと向かう。

                                                                                                                                               

今回の被害

ファリンのメイド服:原形を留めていない為、もはや使い物にならず。

大和の買ってきた新作ゲーム:当然使い物にならない。

すずかの貞操:取り合えず胸を揉まれてしまった。

大和:素っ裸で大空を舞う。

 

フラグ

大和:いきなり死亡フラグ?

金髪の幼馴染と一緒に朝の登校フラグ成立

 


 

あとがき

 

そんなこんなで第一話の終了です。

やっぱり部分的に切った方が更新する分には都合が良いかな・・・

割り切って言った方がドツボにハマらないで済むからある意味駆け引きが大事?

 

ちなみに大和は作中を見て頂けたのならお分かりかと思いますが、

 

『良くトラブルに巻き込まれます』

 

えぇ、色んな意味で。

彼自身が無自覚で悪い時もあれば、全く関係のない事で災難にあったり。

自分自身が原因の時は決まって女性陣に何かをしてしまった時でしょう。

今回は事故とは言えすずかは胸を揉まれちゃったわけで()

これが樹だったら無限地獄のターンが開始されるでしょう♪

すずかは少なからず大和を想っているのでまだマシなんです。

えぇ、これでもです。

 

まぁ、女性に免疫が強すぎてこう言うトラブルは今後も頻発するかも?

主な被害者は家族とアリサですが()

 

次回はアリサ登場予定。

次回も見て頂けると嬉しいです♪

 

では今回はこれにて失礼足します♪

 

 



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